ロコモって何?

ロコモとは?

ロコモ(ロコモティブシンドローム)と言うのは、体を動かす骨、筋肉、関節、椎間板、神経などの運動器が、何らかの障害によって、立ったり、歩く機能が低下した状態をいいます。
骨、筋肉、関節、椎間板、神経などが連携して働くことによって、体をスムーズに動かすことができますが、それらがうまく機能できなくなると、体がふらつきやすくなったりするため、転倒して、骨折を起こしやすくなります。
特に太ももの骨が折れたりすると、歩くのが困難になるので、介護が必要になったり、寝たきりになってしまう場合があります。

ロコモの原因

まず、運動不足や、骨粗しょう症などの病気が原因となります。多くの場合は、加齢というより、日頃の運動不足や偏った食事などの生活習慣が、ロコモにつながります。

運動習慣がないと、骨、筋肉、関節、神経などの運動器が徐々に衰えていきます。痩せすぎると、骨や筋肉が弱くなってしまいます。肥満は膝にかかる負担が増えて、関節の軟骨に負担がかかり、ダメージを与えます。交通手段が車ばかりだったり、階段でなく、エレベーター、エスカレーターを使って、足を動かさないと、ロコモにつながります。逆に、スポーツをしすぎたり、事故により怪我をしてしまうことでも、運動器に大きなダメージを受けます。これらのような生活習慣を放置してしまうと、腰や膝に痛みが現れることがあります。さらにそのままにしてしまうと、運動器の障害がひどくなって、ロコモになってしまいます。

ロコモの原因となる病気について

ロコモの原因になる病気としては、骨粗しょう症、変形性関節症、変形性脊椎症があります。

骨粗鬆症

骨粗鬆症とは、骨密度が低下して骨がももろくなる病気です。少し転んだだけで骨折をしたり、気づかないうちに、背骨が押しつぶされてしまっている場合があります。いわゆる“いつの間にか骨折”っていうやつですね。(^-^;

背中が、丸くなったり身長が縮んでしまったら、骨粗鬆症の可能性があります。背骨の場合は、強い痛みがなくても、骨折している場合があります。女性は閉経を迎えたり、50歳を過ぎたら、少なくとも数年に1度、男性は65歳から70歳までに一度は、骨密度を調べる検査を受けておいた方が良いです。

変形性関節症

関節の骨の先端は、弾力のある軟骨で覆われています。その軟骨がすり減って痛みが出たり、関節の動きが悪くなる病気です。特に、膝の関節や股関節に起こることが多いために、歩行にも支障をきたしてしまいます。

変形性脊椎症

背骨のところの椎骨や椎間板に変形が起こった状態です。背骨には、脊柱管と言う細い長い筒状の空洞があって、その中を神経が通っています。その神経が変形した椎骨や椎間板などで、圧迫されると、足に痛みや痺れが出てきます。

転倒による骨折に注意

ロコモで、特に注意しなくてはいけないのが、転倒による骨折です。高齢者の転倒事故が、最も多いのは家の中です。段差をわかりやすくしたり、足元を明るくするといった工夫をすることが望ましいでしょう。立ち上がる時や座るとき、体の向きを変える時などに、うまく体重を移動できずにバランスを崩してしまって、転倒してしまうことが多いようです。体制を変える時に、慌てずゆっくり体を動かすことが大切ですね。(^-^)

ロコモ度テストについて

「立ち上がりテスト」「2ステップテスト」「ロコモ25」の3つからなります。
① 立ち上がりテストは、片足で40cmの高さから立ち上がれるかどうかで、足の筋力をみます。

★パイプ椅子の座面の高さは、だいたい40cm程度であることが多いです。電車の座席、温水洗浄便座などの座面も40cm程度であることが多いようです。

② 2ステップテストは、大きく股を開いて2歩分の歩幅を測り、「2歩幅(cm)÷身長(cm)=2ステップ値」算出して、総合的な歩行能力をみるものです。

★寝転がって腕を伸ばした状態で、指先からつま先までの全長が、だいたい身長の1.3倍であることが分かっています。

③ ロコモ25は、体の痛みに関する4項目と日常生活に関する21項目からなる質問票です。

ロコモオンライン ロコモチャレンジ!推進協議会ウェブサイト

テストの結果、
①どちらか一方の片足で40cmの高さから立ち上がれない
②2ステップ値は1.3未満
③ロコモ25の結果が7点以上の中で、1つでも当てはまる場合はロコモ度1です。
ロコモ度1では、移動機能の低下が始まっています。昨日低下を防ぐため、運動、食事が重要です。
運動習慣をつけること、十分なたんぱく質とカルシウムを含んだバランスのよい食事を採る必要があります。
ロコモ度2では、移動機能の低下が進んで、要支援、要介護状態へ移行する可能性がある状態となっています。痛みを伴う場合は、運動器の疾患がある可能性が高いので、整形外科への受診をお勧めします。

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2018.09.09

 

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薬局薬剤師として、処方箋調剤を中心に市販薬、健康食品などの販売をしてきました。何か、患者さんに、薬剤師として還元したいという気持ちから、研修認定薬剤師、漢方薬、生薬認定薬剤師、メディカルアロマインストラクター、ハンドセラピストなどの資格も取得しましたが、処方箋調剤では、とにかく、早く薬を用意すればいいんだという空気に耐えるしかないことも多く、あまり、それらを生かしきれていないと感じていました。(*_*) これまで、デイサービスで小さなセミナーをさせていただくなど、地味に還元させていただく活動はしてきましたが、それでは、限界があると思いました。いままで、患者さんから受けたご質問などをふりかえって、薬剤師として得た知識を、すこしでも多くの人に還元できたらいいなと考えています。