坐薬を半分にする時、どうして斜めに切らなくてはいけないのですか?


斜めに切ることで、なるべく、坐薬の長さを確保するためです。
もし、まっすぐ横半分に切った場合、長さが短いため、肛門に挿入する際に、とても、入れづらくなってしまいます。
ただでさえ、お熱を出してしんどいおこさんに対して、坐薬を何度もいれるようなことになっては、負担がかかってしまいますよね。
それに、坐薬の先の部分は、クレヨンのようにすこしとがった形をしているので、半分くらいという見当がつきづらいですしね。
もし、まっすぐ縦半分に切った場合、まず、切りにくいということもありますし、幅が細くなるため、やはり、挿入しにくくなると考えられます。それに、細くなることで坐薬が、途中で折れてしまったりすることも考えられます。

また、坐薬を切る場合には、ヒートの上から、キレイに洗浄してアルコールで消毒したキッチンバサミなどでカットすると切りやすいです。ヒートから取り出した後だと、つるつるすべってしまったり、転がったりして切りづらいので、ヒートから出す前がおすすめです。もったいないような気がするかも知れませんが、切った残りは捨てましょう。1/2でカットした場合であっても、使おうとしても入れにくいですし、お渡しするときにも、残りは捨てていただく前提でお渡ししています。
坐薬を挿入する際には、なるべく、お子さんの負担が軽くなるように、坐薬の先を水でぬらすと、入れやすくなります。しっかり、中まで入るように見届けましょう。指の第一関節が入るくらいまで、しっかりいれてあげることが望ましいです。入れてすぐ、坐薬が出てしまった場合は、すぐ、入れなおします。
挿入することで直腸が刺激されて、排便が促されてしまう場合があるため、それによって、せっかくの坐薬の効果が落ちてしまうかも知れませんので、排便後に挿入することが望ましいです。

アンヒバ坐剤

成分はアセトアミノフェンです。小児の発熱に繁用されます。体重1kgあたり10~15mgが使用量の目安になります。体重が増えると用量も変化するため、使わずにおいておいたものを使う場合は、使用量に注意しましょう。(こどもさんの体重は、成長して結構すぐに変化しますので、注意ですね。)アセトアミノフェンは、市販薬にもよく使われているため、知らない間に重複して使用してしまう場合があるので、注意が必要です。

ダイアップ坐剤

熱性けいれんに使われます。1回の使用量は体重1kgあたり、0.4mg~0.5mgで、1日の使用量は体重1㎏あたり、1mgを超えないようにします。1日1~2回の使用です。アンヒバ坐剤とダイアップ坐剤が両方処方されている場合には、使用する順序に気をつける必要があります。ダイアップ坐剤を先に挿入して、30分以上経ってから、アンヒバ坐剤を挿入します。

アンヒバ坐剤とダイアップ坐剤の併用について

アンヒバ坐剤の基材として使われているものが油脂性であるため、ダイアップ坐剤の有効成分がその基材に溶け込んでしまうために、ダイアップの効果が出るのに時間がかかったり、期待できなくなってしまう恐れがあるためです。熱性けいれんは熱が上がるときに起きやすいので、ダイアップは37.5℃を超えて熱が上がりそうであれば、早めに使用する方がよいです。通常、1日1~2回の使用です。アンヒバ坐剤は、38.5℃以上での使用を目安とします。ご機嫌が悪くて食事を採れない状態になってしまうといけないので使用するという感じでよいと思います。アンヒバ坐剤は、4~6時間の間隔をあけて使用しましょう。

ナウゼリン坐剤

吐き気止めの坐薬です。1日2~3回使用でき、1回の使用量が3歳以上なら30mg、3歳未満なら10mgです。これも、ダイアップと同様に水溶性の基材をつかっており、有効成分は脂溶性となっています。もし、アンヒバ坐剤と併用をする場合は、ナウゼリン坐剤を先に挿入して、30分以上あけてから、アンヒバ坐剤を挿入するようにしましょう。

 

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薬局薬剤師として、処方箋調剤を中心に市販薬、健康食品などの販売をしてきました。何か、患者さんに、薬剤師として還元したいという気持ちから、研修認定薬剤師、漢方薬、生薬認定薬剤師、メディカルアロマインストラクター、ハンドセラピストなどの資格も取得しましたが、処方箋調剤では、とにかく、早く薬を用意すればいいんだという空気に耐えるしかないことも多く、あまり、それらを生かしきれていないと感じていました。(*_*) これまで、デイサービスで小さなセミナーをさせていただくなど、地味に還元させていただく活動はしてきましたが、それでは、限界があると思いました。いままで、患者さんから受けたご質問などをふりかえって、薬剤師として得た知識を、すこしでも多くの人に還元できたらいいなと考えています。